オフィスの天井高は高さによって業務に影響を与える場合があります。一般的にはオフィスの天井高が高いとメリットが多いといわれています。天井高を高くするとどのようなメリットがあるのでしょうか。天井高の高さの基準と併せて、天井高が高いことのメリット・デメリットを考えます。


<目次>

■天井高とは何か

天井高とは、床の表面から天井までの高さのことをいいます。建築基準法では天井高は2,100mm以上と規定されていますが、一般的な天井高は2,500mm~2,800mmほどといわれています。天井高はフロア面積によっても基準が異なり、200平方メートルのフロアは2,600mm、200~1,000平方メートルのフロアは2,600mm~2,900mm、1,000平方メートル以上のフロアは3,000mm以上の天井高が理想です。

かつては2,500mm~2,600mmがちょうどよいとされていましたが、オフィスの天井高は次第に高くなる傾向があり、近年では2,700mm~2,800mmのオフィスが多くなりつつあります。

■天井高がオフィス業務に与える影響

天井高は高さによってオフィス業務に影響を与える場合があります。天井高が低すぎると閉鎖感や圧迫感を感じ、社員にとってストレスになる可能性があるのです。逆に天井高が高すぎても落ち着かない可能性があります。社員がストレスを感じないように、適切な高さの天井高にする必要があります。

また、OA機器が置いてあるフロアは、配線を収納する床下スペースが30~100mm程度必要なため、その分天井高が低く感じられます。

■天井高を選ぶポイント

天井高を選ぶ際は会社の規模や業種に応じて判断するポイントがあります。

少人数で勤務しているアットホームなオフィスの場合は、マンションの1室を事業所にしている会社もあるくらいですから、天井高が多少低くても問題ないでしょう。逆にデスクが多く立ち並ぶような規模の大きなオフィスで天井高が低いと圧迫感を感じる恐れがあります。フロア面積や社員数によってバランスのよい天井高を選ぶことが大事です。

また、発想を重視するクリエイティブ系やIT系企業のオフィスなら、開放感のある高い天井のほうが向いているでしょう。

■オフィスの天井高が高いことのメリット

オフィスの天井高が高いと次のようなメリットがあります。これらのメリットを総合すると明るく開放的なオフィスになるので、来客が訪れた場合に会社のイメージも良くなるでしょう。

●開放感がある

天井高が高いとオフィスが広く感じられ開放感があります。天井高が3,000mm以上あると天井が視界に入らず圧迫感がなくなり、室内が広く感じられる効果があるといわれています。ただし、休憩室などリラックスしたい空間や、トイレのようなプライベートな空間は天井が高いと落ち着かないので、低いほうが望ましいといえます。

●収納スペースを多くとれる

天井高が高いと壁面も広くなるので、収納スペースを多くとれるメリットがあります。背の高いオフィス用収納家具を設置することで、より多くの書類や物品等を収納できます。また、観葉植物を吊り下げる場合も天井高が高ければ空間を有効に活かせます。

●太陽光を取り入れやすい

天井高が高いと窓も高い位置に設置できるので、太陽光を取り入れやすくなります。窓枠を広くとることで、太陽光が燦燦と降り注ぐオフィスにすることも可能です。併せて、窓の位置が高いと空気を逃がしやすいため、風通しが良くなるメリットもあります。

■オフィスの天井高が高いことのデメリット

一方で、オフィスの天井高が高いことで生じるデメリットもあります。主に考えられるデメリットは次の2つです。

●冷暖房が効きにくくなる

天井高が高いということは空間が広くなるので、冷暖房が効きにくいというデメリットがあります。天井設置型のエアコンであれば、天井高が高すぎるとデスク付近では効きが弱いと感じるかもしれません。天井以外にもエアコンを設置すると余計なコストをかけることになります。

●残響音が響きやすい

高い天井高は残響音が響きやすくなります。大きな食品市場に出かけると、いろいろな音が聞こえ、賑わいを感じることがあるでしょう。市場はスペースが広いうえに天井高も高いため、人の声など残響音がかなり響きます。市場であれば活気を演出するにはよいのですが、オフィスで残響音があるのはプラスとはいえないでしょう。残響音が響かない程度の高さに抑えたほうが無難です。

現在入居しているオフィスの天井高を変えることは難しいので、移転する機会があればここまで見たようなメリット・デメリットに注意して天井高を選ぶとよいでしょう。

■オフィス天井高にも配慮したH¹Oのサービスオフィス

上記したオフィス天井高が高いことのデメリットに配慮し、快適な空間を提供しているのが、野村不動産が運営する「H¹O」のサービスオフィスです。

まず冷暖房の問題ですが、H¹Oのオフィスは個室利用の場合、部屋ごとに室温を調整できる個別空調ですので、「冷暖房が効きにくい」という状態は生じません。逆に体に悪いとされる「冷暖房が効き過ぎる」状態を防止するのに、個別空調は有効です。

また、H¹Oの貸室の天井高は2,800mmで、一般的な天井高の範囲内で最も高く設計されています。明るく開放的な空間でありながら、残響音が響くこともありません。

オフィスの天井高は低すぎても高すぎても業務に影響を与えます。これからオフィスを探す場合は、天井高にも着目して内覧するようにしましょう。レンタルオフィスから始めたい場合は、オフィス天井高や空調に配慮したH¹Oのサービスオフィスを検討することをおすすめします。

(画像=peshkova / stock.adobe.com)

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