働き改革によってワークライフバランスを意識する人が増えてきた今、当たり前のように長時間残業をする働き方から、限られた時間の中で効率よく仕事をする働き方へとシフトする企業が増えています。そうした中で注目を集めているのが、「リフレッシュスペース」です。

今回は、業務の効率化とコミュニケーションの活発化をめざす企業にとって欠かせない存在となりつつある、「リフレッシュスペース」について、詳しく解説していきます。


<目次>

リフレッシュスペース(リフレッシュルーム)とは

近年、働きやすいオフィス空間の要素として注目されている「リフレッシュスペース(リフレッシュルーム)」。その名のとおり、従業員が心身をリフレッシュするためのペースのことで、忙しい仕事の合間にほっとひと息ついて、緊張を和らげるための場所として導入する企業が増えています。

リフレッシュスペースは、従来の休憩所とはコンセプトが明確に異なり、ただ仕事から離れて休憩時間を過ごすというのではなく、心と体を休めることに重きを置いているのが特徴です。

オフィスにリフレッシュスペースは必要か

では、なぜオフィスにリフレッシュスペースを設置する必要があるのでしょうか。その鍵となるのが「クリエイティブ・オフィス」です。クリエイティブ・オフィスというのは、社員の創造性を育むさまざまな仕掛けを戦略的に施したオフィスのことで、社員一人ひとりが創造性を高めることで、結果的に社内の人的資源を向上させようという狙いがあります。

日本では2007年に経済産業省が「クリエイティブ・オフィス推進運動実行委員会」を設置したことで、日本の企業でも徐々にその価値と需要が高まっています。

リフレッシュスペースによって得られる効果

社員が仕事の合間に利用するリフレッシュスペースには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、オフィスにリフレッシュスペースを設けることによって得られる主な効果を詳しく見ていきましょう。

生産性の向上

仕事の合間に適度に休憩を挟むことは、心身の緊張を緩和するのに効果的です。人間が集中できる時間には限度があるため、無理をし続けても生産性は下がっていってしまいます。リフレッシュスペースを設けることで、オンとオフのメリハリをつけ、仕事に集中しやすい状態に心と体のバランスを整えることができるため、生産性向上につながるのです。

コミュニケーションの活発化

リフレッシュスペースは設置場所を工夫することで、従業員同士のコミュニケーションの場となることが期待できます。リラックスした雰囲気のなかでコミュニケーションが活発化することによって、職場の風通しは自然と良くなるため、結果的に人間関係も良好になるというメリットも。

発想力・創造性の向上

クリエイティブな仕事では、パソコンの画面に向き合ったままでは良いアイデアが生まれにくいものです。遊び心あふれるリフレッシュルームを設けることで、発想力や創造性の向上にも効果が期待できます。

企業のブランディング効果

求職者の多くは、できるだけ良い環境で仕事をしたいと考えるため、魅力的なリフレッシュルームを設置しているということは、それだけで大きなアピールポイントとなります。このように、リフレッシュスペースは企業のブランドイメージを向上させる役割もあるというわけです。

リフレッシュスペースを設ける際のポイント

生産性の向上やコミュニケーションの活発化など、オフィスにリフレッシュスペースを設けることには多くのメリットがありますが、設置の仕方によっては社員に浸透せず活用されない可能性もあります。そうした状態を防ぐためには、利用しやすい雰囲気はもちろん、利用したいと思わせる魅力的な空間・設備を整えることが大切です。

では、実際にリフレッシュスペースを設ける場合、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。大切なポイントは以下の通りです。

コンセプトを明確にする

リフレッシュスペースを設置する際には、まずコンセプトを明確にしておくことが大切です。誰をターゲットとした空間なのか、どのような用途で利用してもらいたいのかなど、具体的にイメージしてみましょう。例えば、休憩することをメインとした空間にするのであれば、座り心地の良いソファやクッションなどを設置するのも効果的ですし、電子レンジや冷蔵庫、コーヒーマシンなどを設置して飲食ができるようにするのもおすすめです。休憩するだけでなくミーティングや打ち合わせでも活用するのであれば、Wi-Fiなどのネット環境を整えることも必要でしょう。

また、主に利用するのが「誰か」ということを明確にすることもコンセプトを決める上で重要になります。社員だけを対象としたリフレッシュスペースなのか、訪問客にも利用するのかによって設置する場所なども大きく変わってくるからです。

設置場所を工夫する

リフレッシュスペースを設置する際には、「場所をどこにするのか」ということも重要な検討項目のひとつです。できるだけ多くの従業員に利用してもらうのであれば、従業員が普段仕事をしているワーキングスペースから離れすぎていない場所で、人の流れが多いところを選ぶのが理想的でしょう。

人が多く通る場所では人目が気になってリラックスできないような印象もありますが、実際には空間の区切り方を工夫することで解決でき、より多くの人とコミュニケーションを取れるというメリットも生まれます。

リラックスできる空間にする

リフレッシュスペースの目的は、その名の通り社員が仕事の合間に気分をリフレッシュすることです。そのためには、仕事をするワーキングスペースとの違いをはっきりと打ち出すことも大切でしょう。

心理的にリラックスできる暖色系のソファやクッションなどを配置したり、ワーキングスペース からの視界が適度に遮られるように工夫したりすることも必要です。カフェスペースや仕事のアイデアを刺激するような雑誌が並ぶ図書スペースなどを設けるのも効果的でしょう。

リフレッシュスペースを設けることによって、業務の効率化やコミュニケーションの活発化をはじめとするさまざまな効果が得られます。上記でご紹介した内容を参考にして、ぜひ取り入れてみていかがでしょうか。

尚、サービスオフィスH¹Oにはリフレッシュルームのような共有スペースも設置しています。ぜひご利用ください。

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